正しい知識で
愛車をいたわる。
カーコーティングの目的。
カーコーティングとは、日常の汚れなどから維持管理を楽にするのが目的で、愛車を自らのお手入れで楽しむために開発されてきました。塗装の上にポリマー系と言われる油脂や樹脂、ガラス系と言われるケイ素や、セラミック系と言われる炭素(グラファイト)などの成分でコートする(塗装表面を覆う)ことを総称して呼びます。
塗装を人の肌に例えると、塗装は人の肌のように油分を出したりすることができませんので、塗装されたそのままの状態では傷や汚れが付着しやすい上に、紫外線によって塗装が劣化する恐れがあります。カーコーティングで作られる被膜は、人の化粧で言えばファンデーションのような効果を発揮し、外部からのダメージを代わりに受けることで、塗装をキレイな状態に維持させる効果があります。油脂や樹脂では熱に弱いために短期間で被膜が失われるため、表面を油や熱に強いガラスやセラミックの被膜で覆ってしまう事によって、自動車の塗装を酸化や微細な摩擦キズからの影響を少なくし、艶を持続させることや、力を入れずに洗いやすくなり汚れ落ちを良くするためのもので、カーコーティングの果たす役割は、キズが付かなくなったり、汚れから浸食を防いだりする保護効果が目的ではありません。
被膜の厚さ
とは。
コーティング被膜の厚さはマイクロメートル(μm)という単位が利用され、1μm=1000分の1mmとなり非常に薄いものです。塗り重ねによる施工回数や母材の原料によってある程度は差がでますが、塗布後に念入りに拭き取ってしまうため、膜厚が上がるセラミックコーティングの被膜でも、厚さは約0.5〜1.5μmとなります。(食品用保護ラップと同じ程度)
コーティングを複数回にわたり塗布すると層状に積層していくイメージがありますが、あくまで理解しやすいようにイメージしたもので、実際にはナノ分子により塗装の密度を向上させるという表現の方が近いでしょう。4〜10層など多層施工(複層施工)するコーティング施工も存在しますが、塗装に対して定着する限界値があるため、コーティングで10〜20μmというような厚さは物理的に不可能であるというのが、世界的な化学有識者の見解です。
現在のコーティングは、塗装強化を目的としたベースコートと、撥水性と汚れの固着を防ぐことを目的としたトップコートの異なる液剤を組み合わせて施工するのが一般的です。目的が異なるコーティング剤を複数回施工することには効果を発揮しますが、これにも限度があるのも事実です。
実際にコーティングは、同じ原料が定着するのは、2〜3層までというのが一般的な化学有識者の見解です。そのため、コーティング剤を5層や10層と何層も施工しても、厳密には定着はしておらず効果に差は無いということになります。
コーティングの塗り重ねは、性能を引き上げることが目的ではなく、売手側の施工単価を吊り上げる思惑があったり、塗り重ねにより色ムラが発生するので、実際に2層しか塗らなくて10層分を請求したりするお店もありますので、実際の施工現場を見学できるようなお店を選び、事前に充分なリサーチをお勧めします。
重ね塗りの
効果とは。
硬度は本当か。
ガラスやセラミックコーティングのどちらにも言えることですが、コーティング剤を純粋に硬化させたものと塗装に塗布、拭き取りをした場合では、実際の数値上の硬度表記は非常に曖昧であると言えます。
コーティングの硬度は、塗装本来の硬さに依存することも重要なポイントです。輸入車と比べ柔らかい国産車の平均的な塗装の硬さは2H程度で(鉛筆硬度)、輸入車の塗装硬度4Hに同じコーティングを施工した場合は塗装のポテンシャルが異なるため、施工後のコーティング硬度は全く変化するということが言えます。
また、複層施工によるコーティング被膜の厚さは、塗れば塗るほど硬度が上がっていくわけではありませんので注意が必要です。
摩擦によるキズを軽減するためには、表面の滑りを良くすることも重要です。コーティングを施工することで、キズが付かなくなるといった過度なプロモーションには、摩擦係数の高い施工していない側からライターなどのプラスチック製品で叩くことで、摩擦で溶けたライターが施工済みパネルに伸びてキズ状に見え、拭き取っただけで施工側が保護されてるようなカラクリがあるのです。
施工前のお店選びには充分にリサーチすることをお勧めします。
どんなに高品質で高価なコーティングでも、綺麗な状態を維持していくためには、施工をしたから安心ではなく日々の洗車やメンテナンスが必須です。そもそも、コーティングの目的は保護でなく維持しやすくするためのものだからです。また、コーティングの完全硬化には時間がかかるため、なるべく施工後は水、雨に濡らさないことも重要です。さらに施工直後はカーシャンプーの界面活性剤が悪影響を与えてしまう恐れがあるため、最低1週間はシャンプー洗車は控えて下さい。
硬化系コーティングは、無機質の被膜を形成するため、油脂や皮脂汚れなどの有機質汚れには強い一方、カルシウムやミネラルを多く含む地下水や、家やビル外壁から滴る水滴などでできるウォータースポット(シリカスケール)無機質汚れ、鳥フンや樹液などの酸性系の汚れには弱いとされているため、可能な限りボディの上で水が乾かないようにし、鳥のフンなどはすぐにウェットティッシュ等で取り除いて下さい。
対策としては、汚れが付着したら雨(純水)を利用して軽く洗車して汚れの固着を防ぐか、乾いた汚れは水道水や純水を利用したこまめな洗車が重要になります。洗車後は必ず、吸水性の高いマイクロファイバークロス等で、念入りに水分を拭き取って頂くと美しさは長持ち致します。
お手入れ不要?
LINEUP
コーティングの種類
コーティングと言っても沢山の種類があります。コーティングの定義は塗装の維持が目的ですので、日頃のお手入れが楽しくなるコーティングの種類と特徴をご説明致します。
フィルム
第5世代コーティングはポリウレタンフィルムのコーティング。高い保護力と耐久性に優れた主流となるコーティング。
セラミック
炭素(グラファイト)系配合のセラミックコーティングは、耐摩耗性に優れ活水性に富んだ人気のコーティング。
ガラス
二酸化ケイ素(シリカ)主成分の硬化系コーティングの先駆け。輝かしさと防汚性能に優れたコーティング。
インテリア
車内のシートやダッシュボード等の樹脂パネル専用。紫外線劣化や防汚を目的とした内装パーツ専用コーティング。
FILMCOATING
フィルムコーティング
透明で重厚で伸縮性に富んだポリエステルフィルム(100~150μm)を貼ることで、コーティングでは不可能なキズや汚れの染み込みを防ぎます。
特に鳥フンや樹液の浸食シミに強く、高級なガラスコーティングやセラミックコーティングでもこれを100%防ぐことが出来ません。
見た目にもフィルムを貼った違和感がなく、間近で見ない限り50cmも離れると貼ってあるのか判らないほど透明感と平滑性に優れています。本質的な塗装保護の観点で言えば、最上級の保護方法と言えるでしょう。
- 常温でもキズの自己修復機能に優れている
- 厚さ100~150μmのキズに強く耐候性の高いポリウレタン
- フィルムを剥がすと塗装は綺麗なまま
- 耐熱・防汚・疎水性・再剥離性に優れる
- 経年劣化が起こりにくい
CERAMIC
セラミックコーティング
一般的にセラミックといえば陶器や磁器などのイメージですが、自動車の表面処理という観点においては、金属や酸素・窒素・炭素などからなる化合物を用いたものを総称します。車のコーティング商材のセラミックには、ダイヤモンドのような単元素の結晶構造のものもあれば、アルミナ(Al2O3)、炭化ケイ素(SiC)、窒化チタン(TiC)のような化合物もあります。このような窒化物、酸化物、炭化物、および炭素(グラフェン・アモルファスカーボン)の良い所を、用途に合わせてミックスされたのがファインセラミック技術と呼ばれ、自動車向けのコーティングに活かされています。
- 常温で固体化する被膜特性である
- 表面硬度が高く柔軟性を持つ
- 耐熱・防汚・疎水性優れる
- 経年劣化が起こりにくい
- 黒いスジ状の水垢にならない
GLASS
ガラスコーティング
車のガラスコーティングとは、塗装表面をガラス質の被膜で覆ってしまう事で、塗装を酸化やキズから守り艶を持続させるための施工の事を総称します。無機質のガラスは、ポリシラザンというシランの一種であるケイ素=シリコン(Si)・窒素(N)・活性水素基と化学結合する反応基を持つ化合物や、二酸化ケイ素(SiO2)のシリカ物質で被膜を形成するタイプと、シロキサンというケイ素と酸素を骨格とする化合物で、Si-O-Si結合の骨格を持ったタイプを総称してガラスコーティングと呼び、ポリマーレジンなどの有機質にガラス質を配合させたガラス系と言われるタイプもあります。
- 熱や空気中の水分で固体化する
- 施工時気温により硬度が変化する
- 無機成分の含有量が高いほど有機の汚れに強い
- 薄膜で経年変化を起こすため定期メンテナンスが必要
- 雨が降っても黒スジ状の水垢になりにくい
INTERIOR
インテリアコーティング
内装パーツもコーティングできます。
傷みやすいのが皮革製レザーシート。こちらは特殊なビニール状の被膜で着色層への摩擦ダメージを軽減させ、擦れや変色、ジーンズ等の着色から美観を保ちます。布製シートの場合は、撥水加工により汚れからの染色を防ぎ、液体をこぼしてもすぐに拭き取ることが可能な状態にします。
樹脂パネルなどは、車内に侵入する紫外線や熱から劣化を予防し、本来の美しさを保たせる効果があります。
インテリアコーティング
- 皮革にはレザーシート専用に開発されたコーティング
(運転席は1年毎に再加工すればより効果的) - 布地にはフッ素系コーティングで防汚効果
(布地は1年~2年の使用頻度で再加工がおすすめ) - 樹脂パネルは紫外線から退色を防ぎ汚れが落としやすい
(樹脂パネルは1年~2年程度で繰り返す効果的)
FLOW
お申込みの流れ
INQUIRY
➡
お問合せ・ご予約
ESTIMATE
➡
概算お見積り
STATUS CHECK
➡
現車確認
SIGN
➡
同意書サイン
ORDER
➡
商材手配
STORING
➡
ご予約日入庫
CONSTRUCTION
➡
施工
FINISH
最終チェック・納車
FAQ
よくあるご質問
新車でも特殊な光をあてると、黒系塗装であれば微細なキズが入っている場合があり、それを取り除くことで輝きがよりUPしてコーティング性能も向上します。
ポリッシャーでの下地処理を必要とされない場合は、コーティング基本料金のみでお申込みできます。基本料金にはコーティング定着させるプライマー処理も含まれますのでご安心ください。
セラミックコーティングは、ガラスコーティングのベース素材に炭素などの硬度や耐久性高める成分が含まれますので、より被膜の摩擦硬度と滑らかさが向上します。ガラスコーティングより施工難易度が高いため、時間も必要となり料金が高くなりますが、費用対効果は期待できます。
コーティング剤の中でも、素人でも塗りやすくムラにならないものがありますので、そのタイプの市販品であればご自身でも大丈夫と思います。プロショップが取り扱う技術講習を伴う商材に関しては、前処理工程の義務化や施工環境の統一によりブランディング教育されており、品質保証の観点から一般の方の施工はご遠慮いただいております。
水洗いだけでも結構ですが、水を流しながらの洗車なら摩擦を抑えますので大丈夫ですが、流水洗車以外の止水される場合はシャンプー使った洗車をお願いします。その際、炎天下は避けて日陰に移動して、表面温度が50℃以下になってから洗うようにしてください。
日頃のお手入れで美しさを維持できる方は大丈夫ですが、事故等の再加工で保険適用される場合は、1年に1回のメンテナンスが必要になります。ご自身でメンテナンスクリーナーを使って、楽に維持管理できるアイテムもございますのでご用命ください。
日頃のお手入れに自信がない方は、洗車メニューのコーティングメンテナンスをご利用ください。買い替えるまで美しさを維持できるお手伝いをさせて頂きます。
お客様の保管状況やお手入れ頻度をお尋ねし、ご予算に合わせてご提案致しております。当店では押しつけや強要セールスは一切しておりませんのでご安心下さい。
当店では被膜の保証という紛らわしい表現はせず、効果の持続性による〇年耐久の表現に致しております。お客様によってお手入れの頻度や保管状況が同じではない為に、正しくカーディテーリング業界に携わる専門ショップでは表現致しておりません。耐久期間は、メンテナンスのサポート期間という解釈となります。
化学的に似たようなコーティングはございますが、カーディーラーのコーティングは商社系販売によるもので、実際に商社による直営施工店はございません。表現はよくありませんが、モノマネによるものですのでエビデンスは期待できないとお考え下さい。
コーティングはお手入れの維持管理を楽しむものであり、その負担軽減を軽くする効果があります。ネット上には様々な解釈で情報が錯綜しており、保護効果に過剰な期待を描かれる方もいらっしゃいます。プロテクションフィルムのようなキズを根本から防げる効果は無く、指触摩擦程度の微細なキズの軽減程度とお考え下さい。
SERVICE
引取り納車サービス
万が一の時でも安心をお届けする、自管賠プラス業務リスク保険3億円完備。
低床で幅広な高級車対応の積載車にて、九州一円引取り納車致します。
【引取納車手数料】
地域 | ご利用11万円以上 | ご利用11万円未満 |
熊本市・合志市・宇土市・宇城市 | 無料 | 11,000 |
玉名市・菊池市・大津町・氷川町 | 6,600 | 14,300 |
荒尾市・山鹿市・八代市・上天草市 | 8,580 | 18,480 |
阿蘇市・天草市・島原市・諫早市・八女市 | 11,000 | 23,100 |
人吉市・水俣市・長崎市・武雄市・佐賀市・久留米市・日田市・竹田市 | 14,300 | 29,700 |
佐世保市・伊万里市・福岡市・大分市・延岡市・小林市・阿久根市 | 18,590 | 38,500 |
北九州市・宗像市・宮崎市・都城市・霧島市 | 24,200 | 49,500 |
下関市・日南市・垂水市・鹿児島市・日置市 | 29,700 | 59,400 |
ESTIMATE
お見積り・お問合せ
・お問合せ見積りなどお気軽にお問い合わせください。
・予約に関しましては希望日・時間帯をご指定のうえ、ご要望にお応えできない場合は、3営業日以内に担当よりご連絡させて頂きます。
・繁忙期などは対応が遅くなってしまう場合がございます。お急ぎの場合はお電話(096-319-3790)で、営業日時内に受付致しております。